フクロウは360度首を回すことが出来る、なんて聞いたことがありませんか?
確かにフクロウの首はクルクルと回っていますが、ほぼ一回転してまた同じ前方を見る。
そんなことが本当に可能なのでしょうか。
フクロウの首の仕組みを調べていきたいと思います。
フクロウの首はどうなっている?
実際に見てみると、本当にどこまでも回っていく不思議な首をもつフクロウですが、正確には360度回転するわけではありません。
左右それぞれにおよそ270度まで回すことが可能なようです。
それでも270度は回るのですから驚きですよね。
なぜ首を回すことが出来るのか。
その秘密は骨にあります。
人間の首の骨は7個で形成されていますが、フクロウの場合は倍の14個で形成されています。
この骨の数の多さにより、フクロウの首の可動域が広くなるというわけなのです。
何のために首をまわすの?
やはり獲物を狙う為に首を回しているのでしょう。
もちろん周囲を警戒している場合もあると思います。
フクロウの目は人間よりも感度はいいのですが視野が狭く、110度ほどの範囲しか見渡すことができません。
人間のように視線を動かすことが出来ないので、首ごと動かして辺りを見渡すしかないのですね。
首を回した時に血流をキープできるように血管が袋のように変化し血液をためる仕組みになっています。
よって血管が詰まってしまう心配もないのです。
フクロウは何を食べるの?
フクロウは首を回して獲物を見つけ、捕獲します。
さて、その先にある獲物とは?
ネズミや小さめの鳥類(スズメやハト)、小型の哺乳類(リスやウサギ)、両生類、爬虫類、昆虫類など比較的何でも食べるようです。
しかし圧倒的に多いのはネズミ類。
食べる時は丸呑みし、消化が出来ない羽や骨の部分は塊として吐き出します。
フクロウは主に夜間を活発に過ごすので、外灯のもとにあつまる昆虫類も好んで食べているようです。
まとめ
フクロウの首が回るのには、骨の造りと血液の流れに秘密があったのですね。
ずっと見ていると、フクロウの動きって何となく癒されますよね。
ペットとして人気があるのもわかる気がします。