昔から北海道においてフクロウは狩猟の神として崇められていました。
その種類についてお伝えします。
エゾフクロウ
エゾフクロウは本州に住むフクロウの亜種で北海道に住んでいるフクロウです。
顔は平べったい感じで頭は大きいです。頭から翼の上面は灰褐色で縞模様は灰色や褐色です。ネズミや小型哺乳類、モモンガなどを捕食しています。
営巣についてですがアラカシやスタジイ、サクラやリンゴなどの木の洞に作ることが多いのですが、今は森林伐採、開発によりその木の洞が少なくなり子育てにも苦労しているようで、個体数が減ってきています。
アイヌ語で狩猟の神様「インサンケカムイ」と呼び、獲物をもたらす神として大切にしてきました。
シマフクロウ
天然記念物に指定されているシマフクロウは北海道や北方領土に生息しています。知床半島や根室半島、十勝地方、日高地方が主な生息地になります。
生活環境の破壊、悪化だけでは無く、人間の生息地への立ち入り、生殖活動の妨害により、絶滅危惧種になっています。
北海道の道東を中心として生息しています。主食は魚だそうです。
アイヌ語で「コタン・コロ・カムイ」と呼ばれ、アイヌでは村の守り神として崇められて来ました。
シマフクロウは魚も食べますが、ネズミやカモなどの鳥、両性類、甲殻類も食べるようです。
まとめ
フクロウは不苦労とも書かれ縁起物として親しまれています。
特に北海道においてはフクロウがいる所には熊がいるとの話もあり人に獲物をもたらす狩猟の神として崇められています。
それなのに森林伐採や開発で樹林が無くなって来ていて絶滅危惧種になっているのは悲しいことです。
今は絶対数も減っていて観察するのも難しいようです。見たい人は森林を探すより円山動物園など飼育しているところで見る方が確実に見る事が出来そうです。
人の勝手により絶滅することがないように願うばかりです。