フクロウは多くの種類がいるのですが、日本に生息しているのは主に大きく分けて3種類の個体です。なじみ深いイメージを持っているフクロウですが、実は、種類に応じて特徴も異なるのをご存知ですか。
日本にいる野生のフクロウ
一般的に有名なフクロウ
九州以北から、四国、本州、北海道にかけて分布しているフクロウですが、全長は50cm ~60センチほどあります。
褐色の羽毛で覆われている上部で、濃褐色や灰色、白い斑紋が入っているのが特徴です。一方、白い羽毛で被われている下部は、褐色の縦縞があります。灰褐色の羽毛で被われている顔でその周辺には羽毛は可愛らしいハート型をしているので、イメージしやすい代表的な個体です。
平地だけではなく山地の森林に生息しています。
稀に日本で見られるシロフクロウ
日本では北海道、鳥取県、広島県など限られた場所で冬の時期に見られるのがシロフクロウです。
全長は、50cm ~65cmで全体が白の羽毛で覆われているのが特徴ですが、これは、雄に見られる特徴ですので、雌の場合は細かいしま模様が入っています。
このフクロウは、岩や切り株に止まっていることが多い個体です。ハリー・ポッターシリーズで一躍有名になり人気を集めていますが、一方では、イギリスでは飼い続けることなく放置してしまうことも問題になっています。
大型のシマフクロウ
日本では北海道中部、東部と限られた場所で推測しているのが大型のシマフクロウです。体長は63cm ~71㎝もあります。
全身が灰褐色で覆われていて、黒褐色の縞模様が特徴です。
生息地が消失しているため生息数は上昇傾向にはないのですが、シマフクロウは希少野生動植物種に指定され、繁殖も試みられています。
まとめ
野生のフクロウと言って普段イメージしやすいのは、普通のフクロウですが、このように体長、見た目の羽毛の色や模様、生息地もそれぞれ異なります。
野生のフクロウがそれぞれどんなところで自然の中で生息しているかを知ることで、日本のそれぞれの地域の環境を知る手掛かりにもなりますね。