フクロウの首は私たちが予想しているよりも回転することがあるためびっくりした、という経験を持つ方も多いのではないでしょうか?

フクロウの首は回転しますが、目が動かないというのは本当でしょうか?

フクロウの目の構造と合わせて見ていきましょう。

フクロウ 目 動かない

フクロウは首の回転で動かない目を補っている

フクロウの目はとても大きく、眼球が筒型の形状をしており頭蓋骨に固定されています。

フクロウは頭部の前面に双眼視の視野を持っており、その広い視野で奥行きをとらえ獲物をしっかりと捉えていると考えられています。

フクロウの首は270度回る

フクロウの目は固定され動かないため、捕食者や他のフクロウたちから攻撃を受けやすいですが首から上の頭が270度も回転でき、その回る首で目の動きを補っています。

フクロウにも様々な種類がありますが、どの種類のフクロウも首が270度回転するという共通点を持っています。

これは他の鳥類の椎骨が7本程度であるの比べ、フクロウは14本程度椎骨があるためといわれています。

フクロウのこの驚異的な首の動きに注目した科学者たちによって、フクロウが首を回転させるときに目や脳の機能に必要な血液を蓄えておくことができる驚異的な血流適応があることが発見されています。

フクロウによっては血管がふくらむことで、激しい首の回転に対応できるようになっているものもいるといわれています。

 

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フクロウの目の構造

フクロウの目は人間の目とは異なる構造になっており、左右別々の物を見ることが可能と言われています。

網膜の部分に櫛膜と呼ばれる櫛の歯のようなものが並んでおり、網膜に像を濃く映し出すといわれています。

網膜には棒状と円錐状の形の細胞が並んでおり弱い光でも物が良く見えると考えられています。

また、フクロウは夜行性だから昼間は目が見えないと思っている方もいますが、フクロウは昼間でも目が見えます。

夜のほうがさらによく目が見えることからそのような誤解が生じる場合もあるようです。

まとめ

フクロウの目は頭蓋骨に固定されているため動かないですが、首が270度回転可能で首の動きで目が動かない分を補っているといわれています。

人間の目とは異なる構造で左右別々のものを見ることが可能で、昼間でも物をみることが可能です。

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