フクロウのいる生活を考えたことがありますか。

猛禽類なので、飼い主にも多少の危険があるかも知れませんが、懐いてくれれば、生涯のパートナーとなってくれる頼もしい生き物です。

そんなフクロウは、ペットショップや、アニマルカフェなどで購入することができます。

1羽1羽が高価ですが、とても長生きで、しかも雛から育て上げると本当に良く懐いて、猛禽類であることを忘れてしまうほどです。

ですが、フクロウなどは、種類も多く、もともとの生活環境が違うために、その個体によって温度には特に気を使う様です。

フクロウ 飼い方 温度

フクロウの温度管理

寒冷(極寒)地育ちのフクロウ

この地域に住んでいるフクロウは、寒さにはめっぽう強く、日本の気候なら真冬でも外で飼うことができますが、逆に、夏は警戒が必要の様です。

フクロウが、病気ではないのが前提ですが、次の様なことが目安となるでしょう。

  1. 動きが鈍い、あるいは動かない
  2. 餌の食べっ振りが良くない
  3. いつもと違い元気がない
  4. 飼い主から離れない

・・・など

こんな様子がフクロウに見られたら、寒いと感じているのかも知れません。

そんな時は、迷わず暖房を使いましょう。

フクロウ自身が、よほど寒いと感じた時は、自分から暖房に当たりに行くそうです。

フクロウの体が温まり、それを越えて熱いと感じたら、フクロウは熱を逃がそうと、口を開けて暑そうな表情を見せるでしょう。

温暖(熱帯)地育ちのフクロウ

寒さに対する耐性は意外にある様で、大型フクロウであれば-5℃位までなら耐えられるそうです。

ただし、それ以下になってくると、体温維持が難しくなり、体重が落ちてきてしまい、特に体の小さなフクロウから命の危険にされさていく様です。

この地域に住んでいるフクロウは、暑さに対しても、かなりの耐性があると思われますが、鳥類には、人間の様に「汗腺」がありません。

汗をかくことができないので、フクロウの耐えうる温度は、おおむね30~35℃以下と決まってしまうそうです。

フクロウにとって限られた部屋では、自由に居心地の良い場所へ移動することもできません。

飼い主にとってちょうど良いと思える温度であれば、フクロウにとっても大きな問題にはなりそうにないので、留守の時でもエアコンを使ってあげましょう。

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特に気をつけたいこと

夏のマンション

飼い主が、仕事に出かけて夜まで家に戻れない場合、フクロウは、閉め切った部屋に取り残されることになります。

部屋は、蒸し風呂の様に暑く、例え熱帯育ちであってもフクロウにとっては、逃げ場がありません。

そんな時に備えて準備しましょう。

  1. 部屋の温度が上がりすぎない様にする
  2. 飲み水を充分に用意する
  3. 水浴びの準備をする

・・・など

※冷房の風(扇風機など)は、フクロウに直接かからない様に注意が必要です。

金属製の止まり木(パーチ)

外で飼う場合の止まり木ですが、もしもステンレスやアルミなど、金属製のものを使っている様であれば、暑さ寒さで止まり木の温度が変化します。

凍傷や火傷の危険がありますので、充分に気をつけてあげるか、止まり木の素材を違うものに交換してあげましょう。

直射日光

人間と暮らし始めるフクロウは、本来の生活リズムから飼い主の生活リズムへと変化し、順応していきます。

飼い主が、「最近、フクロウに日光浴をさせてないな」と気付き、太陽の下に出してあげようと考えた時、もともとは夜行性の鳥なので、昼間は木陰でじっとしているものです。

そんなフクロウを全く日陰のない場所に置いてしまうことは、フクロウの体温を必要以上にあげてしまい、大変危険な状態になる可能性がありそうです。

また、決まった時間に日光浴をさせる必要もない様ですが、日光浴をさせたい場合は、ゲージの半分にタオルを掛けるなど、日陰を作ってフクロウが避難できる場所を作ってあげましょう。

まとめ

フクロウの飼育で大切なことは、ふくろうが羽を広げた時に障害物がないこと、止まり木が不安定でないことなどはよく知られていますが、温度管理については、そのフクロウのもともとの生活環境によって違いがあるにもかかわらず、飼い主の生活サイクルにフクロウを合わせる傾向にある様です。

そのために、フクロウにとって温度がどれほど大切かということが気付きにくいところかも知れません。

フクロウと温度については、体力のない小型のフクロウから危険にさらされていく様なので、この記事を参考して、適切な環境を作ってあげましょう。

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