可愛くて見ているだけで癒されるフクロウ。ペットにしたいと思っている人も多いのではないでしょうか。でもフクロウを飼育するには何が必要でどんな事が大切なのでしょうか。フクロウの飼育の仕方について調べてみました。
フクロウの飼育について
フクロウを飼うことは日本においても認められており、環境さえ整っていれば誰でも飼うことができます。しかしフクロウは他の生き物を捕食する「猛禽類」であり、飼育することは簡単ではありません。
飼う前にしっかりと知識を身につけておくことが大切です。フクロウの売買にはワシントン条約が関係しており、海外から正式な手続きを経て輸入したフクロウや、それらを繁殖させた個体のみ飼育が許されています。また、傷ついているフクロウを拾って飼育したとしても、日本産のフクロウだったり無許可で飼育したりした場合には違法行為として処罰されますので注意する事が大切です。
飼育するには何が必要なのか
フクロウを飼育する際には、エサ・環境設備・体重計・温度計などが必要になってきます。
フクロウは猛禽類なので、マウスなどの生肉をさばいてあげ、十分な栄養を与える必要があります。また、トイレのしつけなどは不可能です。人間の方がフクロウに合わせたフクロウ優先の生活をしなければ、フクロウを飼う事は少し難しいでしょう。
また、フクロウの環境設備にはストレスを溜めない事が大切です。小さすぎるケージだとストレスが溜まってしまうので、水浴びのスペースも考え、100cm以上のケージをおススメします。気温や湿度、止まり木の種類なども細かく確認し、購入する前の環境になるべく近づけてあげるようにします。
生まれ育った環境になるべく近くしてあげることもストレスを溜めさせないポイントになります。ケージで飼う以外にも、一日中部屋で放し飼いにするという選択肢もあります。放し飼いの方が自由で、フクロウにとっても好ましいように感じるかもしれませんが、放し飼いの場合、人間との間を隔てる仕切が存在しないので、常に心のどこかでは警戒している状態にもなり得ます。ですので、逆にケージをメインにする方が、フクロウにとっては、ほぼ完全に安心できる空間があることになるので、ストレスは少なくなるかもしれません。
また、飼い主に愛着を抱いていたとしても、少しでも窓が開いているとフクロウは好奇心で外に出て行き戻ってこられないという事もあります。飼い主の元から逃げてしまうロストに気を付ける事が大切です。そして、フクロウの体調管理には体重計が必要です。特に小型のミニフクロウは、体重の増減で体調が大きく変化し、体の不調があっても病状を訴えません。ですので、毎日体重を測定し体調管理をしてあげます。また、部屋の気温も体調に大きく影響を与えるので、温度計や湿度計で気温を管理し、寒い冬場には小動物用のヒーターなどの保温用具を使ってあげるようにします。
まとめ
フクロウの飼育はとても大変ですね。可愛いからといって、生半可な気持ちで飼うと後々大変な事になります。また、フクロウを診てくれる獣医師やアドバイザーも探しておくことも大切です。飼う前にはフクロウの知識をしっかりと身に着け、可愛がってあげる事が重要ですね。