フクロウなどの猛禽類は、時々テレビで特集されます。
その獲物の捕獲術は、いつ見ても、それは見事なものです。
そして、捕えられるウサギやネズミを可哀想と思いながらも、そのシーンは、格好良いとさえ思ってしまいます。
フクロウなどの猛禽類が、着地する時や獲物を捕獲する時、よく観察していると指(爪)が先に着く様です。
特に、獲物を捕獲する時には、掴んだ勢いで、フクロウ自身が前のめりになるシーンを見たこともあり、かなりのスピードと大きな力が働いていることが伝わってきます。
フクロウの能力の中でも「速さ」と「強さ」について、調べてみました。
フクロウについて
フクロウとミミズクは、同じ種類でクロウ目フクロウ科の鳥です。
よくいわれるのが、耳の様に見える羽があるかないかで区別される様です。
ですが、少し拘って見ていると、一概に「耳の様に見える羽」だけで区別するには難しい種類もいるそうです。
ですが、ここでは、ミミズクもフクロウも同じと考えて伝えます。
フクロウの能力について
飛ぶ速さ
- フクロウ:約72km(飛行速度/時速)
- フクロウ:約33km(巡航速度:最も燃費の良い速度/時速)
- フクロウ:約11km(滑空速度:降下飛行速度/時速)
- メンフクロウ:約29km(巡航速度/時速)
フクロウは、様々な鳥類の中で50位程の位置にあり、テレビ番組などで見るフクロウは、速そうに見えますが、実は、まだまだ速度の速い鳥はいる様です。
ただし、フクロウの場合は、獲物に音もなく近づき、瞬間的に捕えることを重視して進化したので、速さよりも羽の構造が特化しているということです。
つかむ強さ
人間でいう「握力」は100㎏以上だそうです。
獲物を見つけると、臨戦態勢ですが、足はだらりと下がっています。
獲物をつかむと踵(カカト)の部分を縮めて、指に力が最大限伝わり、捕まれた獲物は動けなくなるのです。
もし、人間が捕まれたら、確実に皮膚が破れます。
そして、無理に引き離そうとすれば、傷口が大きく広がってしまいます。
小動物などを捕まえた時は、この握力で命を奪い、丸呑みするそうですが、カラスなど大きな鳥の場合は、握力で命を奪ってから首を外し、少しずつ食べるそうです。
まとめ
フクロウの捕獲シーンを見る限り、とても速いスピードの様に見えますが、実は、ほかの猛禽類と比べて速くなかったこと、また、人間でいう「握力」が100kg以上もあることが分りました。
その強い握力で、ほとんどの小動物は命が尽きるとのこと、時には、カラスなどの大きな鳥を襲うこともあるということには、驚きました。
万が一、フクロウに手首や腕を捕まれたら、大怪我になることも想像できます。
一見、フクロウと人間が共存することが難しいことの様に思えますが、ショーなどで見せるフクロウの雄志は、フクロウの「速さ」と「強さ」を見るチャンスとなっている様です。