犬や猫に限らず鳥類なども、鋭い牙やクチバシを持っています。
本気で戦ったら、相手を再起不能にまで追い込むことができる恐ろしい武器です。
ですが、注意して見てみると、ペットとなって飼われている動物は、飼い主を噛むにしても傷付ける様な力では噛みません。
この様な噛み方を一般的には「甘噛み」というのですが、飼い主も噛まれたからと手を引いたり、叱ったりなどもしません。
「甘噛み」には、どんな意味があるのでしょう。
「甘噛み」の辞書の意味
- 動物同士や飼い主に対して、本気で噛み切ろうと思って噛むのではなく、柔らかく噛むこと。
- 動物同士が、遊んだり愛情の表現や、意思の疎通の意味として行うこと。
- 場合により、人間同士で行うこと。
フクロウが「甘噛み」する理由
- 仲間同士の挨拶としての甘噛み
- 人との挨拶としての甘噛み
- 甘える意味での甘噛み
- 遊びの意味での甘噛み
- 動くものを見ることで、本能的な甘噛み
- 心を許した証としての甘噛み
噛み癖のある個体を甘噛み程度に矯正する
フクロウの拒否と怒りは、飼い主がその行為をほかのことやものに気をそらす努力が必要の様です。
気をそらす努力が実れば、本気の噛み癖を、甘噛み程度に矯正できることもある様です。
- 優しい拒否反応としての甘噛み
- 優しい怒り反応としての甘噛み
- パートナーや飼い主に対する嫉妬表現としての甘噛み
・・・など
フクロウの「甘噛み」は時間がかかる
フクロウの甘噛みは、初めからできるものではない場合も多く、本気の噛み癖があった個体に対して、根気よく飼い主が対応した結果、甘噛みに変化することもあるそうです。
フクロウは、飼い主の「自分への思い」や飼い主の「行動」などを理解し切れない内は、警戒心や恐れから飼い主に反抗的な態度を取ります。
その誤解したフクロウの態度を飼い主が真に受けて、フクロウに冷たく、または攻撃的に接してしまっては、フクロウは飼い主を敵と見なして、ますます仲良くなれません。
まとめ
フクロウにとっての甘噛みには、色々は意味がありました。
野生では、仲間同士や番(雌雄ペア)の愛情表現としての甘噛みがあり、遊びでもあり、甘えなど、コミュニケーションの意味がありました。
飼育されているフクロウでは、そのほかに、飼い主に心を許した証としての甘噛みがありました。
フクロウは、初めからあなたに心を開いてくれるわけではありません。
一緒に生活する中で、努力を惜しまないフクロウに対する愛情も必要になるでしょう。