日本では、不苦労と書かれます。フクロウモチーフの品は好き嫌いはあるものの縁起物として贈られることも多いです。
ではフクロウの名前の由来について述べてみます。
意味と由来
学名の(Stirix)はフクロウを意味します。種少名の(uralensis)はウラン地方を指しています。和名の由来の1つはフクロウは毛が膨れた鳥であることに由来し、また鳴き声に由来する昼隠居(ひるかくろふ)から転じたとも言われています。
異名として猫鳥、ごろすけ、ホーホー鳥、「不幸鳥」とも呼ばれます。古語では飯豊(いひとよ)と呼ばれていました。
日本と中国ではフクロウは母親を食べて成長すると考えられていたので「不孝鳥」と言われていました。
不苦労
フクロウは“不苦労”と書かれます。苦労をしなくて済むようにとの思いが込められています。
又、永遠に若くありたい、病気をしないで長生きしたいとの願いからか「不老」とも言われます。
フクロウモチーフの品は縁起物として贈り物として重宝されます。
アイヌの人々の想い
北海道に住むフクロウの名前の由来と意味
シマフクロウ
北海道にはアイヌの人々が狩猟の神として崇めてきたフクロウが「シマフクロウ」です。「コタンコロカムイ」と呼ばれていました。
カムイ=アイヌ語で神格を有する高位の霊的存在のこと。コタンコロカムイ(村を領有する神)の他に、モシリコロカムイ(国を領有する神)とも呼ばれる。
エゾフクロウ
「クンネレクカムイ」と呼ばれるのはエゾフクロウです。
闇に鳴く鳥の意味があります。フクロウは夜行性で真っ暗な森の中で、狩猟に携わってきた人々はフクロウのいるところに獲物があると教えていました。
フクロウは狩人にとって、なくてはならない特別な存在だったのかもしれませんね。
まとめ
フクロウの名前の由来を述べて来ました。色んな意味があるのですね。中でも「不苦労」には古代からの苦労の重さが感じられます。
特に北海道のアイヌの人々は狩猟も出来ない時期もあったでしょうし、苦労が絶えなかっただろうと想像出来ます。
そんなアイヌの人々のシマフクロウやエゾフクロウの別名に込められた“カムイ”の意味はとても深いですね。