フクロウは夜行性だから昼間は目が見えないという事を聞いた事がある人は多いのではないでしょうか。しかし、フクロウは星明りや月明かりといった微かな光さえあれば目が見えているそうです。では、夜はどうなのでしょうか。フクロウの目の色や特徴について調べてみました。
フクロウの目の色や特徴とは
フクロウの目は、基本的に人間の目と同じパーツであり、光を感じる網膜の細胞の性能にも大きな違いはありません。網膜の細胞の密度が8倍も有る事、虹彩を最も縮めた状態の光の取り入れ口の面積が大きいので、フクロウは夜間に活動できるのです。
フクロウの目は眼球とは呼べないような形状をしているので、ほとんど目を動かす事が出来ず、この形状では視野角を大きく取る事が出来ないという欠点があります。しかし、フクロウの目の形状は、中心部と周辺部の距離の差が小さくなるので、視野角のほぼ全域でピントが合っていると想像できます。よって、狩りをしやすいという利点が挙げられます。また、フクロウの視覚は白黒に見えていると考えられています。
かなり高性能な目を持っているフクロウですが、眼球固定式のために人間のように目だけを動かすことができませんが、首を270度くるくると回転する事ができます。また、フクロウによっても目の色が違う事があり、黄色・オレンジ色・黒色の目のフクロウがいます。黄色い目のフクロウは、黄色は太陽と同じ色で昼間に適応している、オレンジ色の目のフクロウは、黄色い眼と黒色の眼の中間で、日の出・日の入り時に適応している、黒色の目のフクロウは、暗闇の夜に適応しているという意味があるそうです。フクロウの場合、昼間活動すると同じ餌を食べる猛禽のタカに食べられてしまいます。ですので、タカと競合しないように夜を生活の場所に選んで進化してきたそうです。基本的には夜に狩りを行うフクロウですが、繁殖期や獲物の捕れ具合では1日中狩りをすることもあるようです。
まとめ
フクロウは昼間も目は見えており起きていますが、猛禽の動物を避けるために夜間に活動しています。また、フクロウは暗さの問題よりも、夜間の方が目と耳からの刺激が少なくなるので、フリーフライトをさせても夜のほうがよく飛ぶそうですよ。フクロウが見えている世界観がどんなものか凄く興味が湧きますね。