フクロウにもいろいろな種類がありますが、頭の中にぼんやり描かれるのは、ずんぐりむっくりとしたフクロウではありませんか?
いわゆる、置物のモチーフとして見る事の多い形です。
しかしその体のつくりはどのようになっているのでしょうか。
その中身を調べていきたいと思います。
フクロウの体のつくり
大きさはハシボソガラスと同じほどの大きさで全長が50~62㎝ほど。
オスとメスの体重を比べるとメスの方が大きいことが特徴です。
尾羽は12枚で少し長めの扇型をしています。
上面を覆う羽毛は褐色をしており、白や灰色の斑紋が入っています。
下面を覆う羽毛は白く、褐色の縦縞が入ります。
顔は平たく、丸い形をしており、頭蓋骨の骨格をみると眼窩の部分が大きいことが特徴です。
顔を縁取っている羽毛の形はなんとなくハートの形をしているように見え、可愛らしい表情を引き立てます。
口ばしは先端が鋭く、視界の妨げにならないよう短く折れ曲がっています。
そして足元の大きな指の先には鋭い爪。
足の前後についている爪は猛禽類でも最も強いと言われています。
羽の特徴
羽音をたてず獲物を捕らえるフクロウ。
狙った獲物はほとんど逃すことがないと言われています。
獲物を見つけるとふわりと飛び立ち、足の指を背中に押し付けて捕らえます。
羽音をたてない秘密は、初列風切羽の外縁部にあるギザギザした羽が飛行時に羽の音を消す働きをしているのだそうです。
これは「セレーション」と呼ばれ、新幹線のパンタグラフにも応用されているとのこと。
またフクロウはその大きな翼でゆっくりと飛ぶことが特徴的で、その悠々とした飛び方も音をさせない一つの理由とされています。
夜行性だが昼も行動する?
フクロウは基本的には夜行性で昼間は木の枝の上で目をつぶりじっとしていることが多いのですが、時期によっては日中も行動することがあります。
例えば雨が続く日、また冬期の獲物が少ない時などは夜間に限らず日中も狩りを行い、捕獲したものを食べたり保管したりしています。
まとめ
フクロウの体全体の骨格をネットや図鑑類で見ることが出来ますが、鳥類というよりも太古の恐竜の骨格に似ていて不思議な感覚を覚えます。
やはり眼窩の大きさは骨格でみると一番特徴があるのではないでしょうか。