フクロウは、人に飼われる事に慣れていないこともあり、様々な病気にかかるリスクが高いペットなので、まずはストレスを与えない努力が必要です。

特に換羽期は体力を消耗しやすいので、フクロウの様子や体重の増減などをよく観察しましょう。

フクロウ 病気 種類

フクロウがかかりやすい病気

(参考文献:はじめてのフクロウとの暮らし方/伊藤伸元)

  • 飼育失宣

飼育知識の未熟さが主な原因です。

快適な環境の作り方や適正のエサの量の判断が出来ないまま間違った飼育を続けてしまい、フクロウが危険な状態になってしまう事が多く発生してしまいます。

  • 感染性胃腸炎

ウイルス性の食中毒です。

  • 異物誤飲

フクロウは丸呑みする習性があるので、口に入るサイズのものはエサと勘違いして飲み込んでしまうことが多いのです。

遊んでいて、誤飲してしまうケースもあります。

  • 絞扼壊死

アンクレットがキツく絞められているのが原因です。

最悪の場合、足が壊死し切断しなければならない事もあります。

  • 趾瘤症(バンブルフット)

足の裏の傷から感染が起きる病気です。

足元の環境の不衛生、爪の伸び過ぎが原因です。

  • アスペルギルス症

体調不良やストレスが原因となる感染症であり呼吸器系の疾患です。

アスペルギルスとは環境中のどこにでもいる黒カビの仲間です。

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病気の初期症状と対処法

  • 飼育失宣

<初期症状>

飼育知識や技術不足によって体調を崩してしまいます。

原因によって症状は様々です。

<対処法>

きちんとした知識を身につける事です。

  • 感染性胃腸炎

<初期症状>

フクロウの顔に生気が無くなります。

粘着質の便になります。

<対処法>

静脈点滴の治療が必要です。

急激に悪化する事もあるので、直ぐに専門病院に連れて行きましょう。

  • 異物誤飲

<初期症状>

食欲不振や食後の嘔吐、ペリットが上手く吐けないなどの症状があらわれます。

<対処法>

吐き出す事が出来ない場合は胃を切開して取り除くことになります。

  • 絞扼壊死

<初期症状>

アンクレットから血が滲み始めます。

<対処法>

皮膚を再生させる治療が必要です。

  • 趾瘤症(バンブルフット)

<初期症状>

足の裏に出来た小さな傷から細菌が入り、発病します。

肥満も原因となります。

<対処法>

浅はかな知識での治療よりも専門の獣医師に診てもらうことが良いでしょう。

  • アスペルギルス症

<初期症状>

呼吸が苦しくなると「ハァハァ」と口を開け息をするようになります。

<対処法>

抗真菌薬の投与が必要です。

長期に渡る可能性がある為、免疫力の維持が必要不可欠です。

まとめ

いつ、病気にかかるかは予測できません。

もし、そうなってしまった時に混乱しない為にも、日頃の体調管理や病気の予備知識を頭に入れておく必要があります。

病気にかかってしまったら、自分でどうにかしようとするのではなく、直ぐに専門医院に連れて行ってあげましょう。

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